闘病記(骨盤&肘骨折)

(9) 老若男女

2022年2月13日 日曜日 入院9日目

 今日は一日雨模様。 一畳空間では天気は関係ないのだけど、それでも窓から青空が見えるのは気分が良い。 天気は人間の気分に大きく影響するものなのに、なぜか雨が多かったり、寒かったり、暑かったりするところにも人間は住みつく。初めて行った、ロサンゼルスは感動した。カラッと晴れた空、気温は高いが心地よい乾いた風が肌を抜ける。 初めはエアコンが効いているのかと思ったくらいだ。 と、正反対の現実を思い浮かべてみる。

 病院も日曜日はどこかゆったりしている。 朝は6時起床だが、平日ほど厳密ではなく、今日は6時10分くらい過ぎて電気がついた。 いつものようにご飯を食べて、いつものようにベッドの上で歯磨きをする。 そう、だんだん、この生活が「いつも」になってきているのを実感する。 入院しているのは整形外科なので、それほど長期で滞在する人も多くない。 早い人は手術当日の一泊のみだ。 入院している人はさまざまだけど、概して年配の方が多い。 10年ほど前に入院した時は、スポーツや交通事故で怪我をした若者がそれなりにいたと思うが、ほとんどいない。 そういえば、リハビリのトレーナーもバイクに興味があるが、何かあって仕事に差し支えると困るので、やらないとのこと。 今の若い人はリスク管理がしっかりしているのかもしれない。 それに比べて、この初老のおじさんはいい年して、自転車で派手に転倒してくるのである。 もちろん、仕事への影響を顧みずである。 ここで、最近の若いものはとぼやくほど野暮ではない。 ただ時代なのだ。 でも、ここでは看護師から「若いから・・」と言われたりする。この入院者の属性を考えたら、そりゃそうだ。 ここは素直に若いと勘違いしておこう。

写真:PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像