サイトには、方針だとかいろいろ書いてはいますが、実際のところどんな不動産仲介業務を実践しているのか、今回契約に至った実例でご紹介してみたいと思います。 私は不動産業界の経験がありませんでしたので、このやり方がどういう位置づけにあるかはわかりませんが、客側の視点に立ては、かなり珍しい部類ではないかと思っています。
まず最初にやるのが、業務の説明です。 我々不動産業者にとっては当たり前のことは、お客様にとっては知らないことがほとんどです。 ここをまず、きちんと説明します。 たとえば、仲介業者というのは物件を貸す側、売る側につく、元付け業者と、借りる側、買う側につく客付け業者というのが存在するということ。(以降賃貸を前提に書きます) 両方を一つの業者で仲介する場合を両手と言って、仲介手数料を貸す側、借りる側両方からもらえるパターンがあるということなどです。 この話は、さらに賃貸の場合仲介手数料は基本借り手と売り手の両方合計で、家賃の1か月分が上限であり、居住用の物件の場合は、それぞれ0.5か月が基本となること。 ただし、お客様の承諾があれば片側から、1か月もらうことが可能なことなどもご説明します。 そのうえで、なぜ手数料無料の業者が存在し、彼らがどうやって収益を上げているかの説明もします。 そうなると、過去にお部屋を借りたことのあるお客様は、業者に任せっぱなして、手数料を1か月を取られていたことに驚かれたりします。
次に、面影橋不動産のやり方を説明します。 基本はネットにあるポータルサイトやReinsなどから情報収集します。 特に不動産業者間のネットワークがあるわけではないので、市場に出回らないシークレット物件などを持っているわけではないことも、そのままお伝えします。 つまり、情報量としてはお客様がアクセスできる情報と大差はないことも伝えます。 ただし、大手のポータルサイトだけでも3つ、さらにReins、中小含めて最新情報を常に追うことは意外に手間のかかる作業です。 これを代行するようなものだということをお話しします。 しかし、情報源はそのようなものであっても、どの物件を検索抽出するかは、一般のお客様とは違った視点を持っていると思っています。 例えば、それほど遠くないエリアであれば、実際にそのエリアに足を運んで、まず建物の外観をチェックしたり、周りの環境を確認します。 女性の一人暮らしであれば、夜道の状況なども確認し、さらに事故物件ではないかなどの確認をしていきます。 現地調査では、良さそうな物件の目星をつけておき、貸出物件がないか、サイト情報だけでなく、管理会社などがわかれば直接問い合わせもします。 これを1回ではなく、何度か内見を重ねた上で、お客様の嗜好とこちらの感覚を合わせこんでいきます。 こう言ったことをご説明し、その上で、家賃の1か月分を手数料としていただくことをお願いしています。 手数料無料の業者や、0.5か月の業者に移られるお客様もいるとは覚悟していますが、幸いなことに、今まではそのようなことになったことはありません。 物件の満足度は多少ぶれても、早く安く決めたいというお客様は、残念ながら、面影橋不動産をご用命いただけないと思っています。
というやり方を十分ご納得いただいたうえで、今度は、”街カルテ”を用いて、どのエリアが良いかの診断をしていきます。 もちろん、お客様ご自身で、考えている住みたいエリアというものが存在しても、東京都心部に可能性があるならば、街カルテを実施して、知らなかった街の可能性を探っていきたいのです。 街カルテは、山手線内を、現地調査をもとに約250に独自にエリア分けし、特徴をデータベース化したもので、アンケートに答えていただくと、一人一人のお客様にあった、ベスト250をご案内することができます。 そのエリアに興味がわいた場合は、実際にそのエリアを探索するツアーを実施し、現地の雰囲気を肌で感じていただきます。 そうやって、だいたいのエリアを絞ったうえで、先の述べた物件の検索・抽出作業にかかるというわけです。
通常の不動産屋では、お客様が住みたいエリアを決めるのが普通かと思いますが、そこまで踏み込んで、エリアからご提案できるようにしているのが、面影橋不動産の大きな特徴と思っています。 そして、具体的な物件をご提案し、気に入っていただいたものを内見していくという手順になります。 少し長くなったので、今回はここまでとしますが、すべては「あなたのいるべき場所を見つけます」のコンセプトに忠実であることを常に意識するようにしています。 次回は内見から、契約、入居までお話ししたいと思います。