早期退職への道

(40) 生涯現役

このところ、お二人のアラパチ(80歳前後)の経営者とお話しする機会をいただいた。 もちろん、経営者なのだから現役である。 どちらも、事業の閉め方だとか後継者選びだとか引退を見据えた話をするのではなく、これからももっと事業を拡げて、可能性を求めているエネルギッシュな方々だ。 もう一度言うが、80歳にも関わらず、まだまだ仕事を、しかも第一線で活躍しようとしているのだ。 そして、そこには全く気負いや、無理な頑張りもなく、話だけ聞けば普通の50代くらいの経営者と言っていることも、その雰囲気も変わらない。 まさに、以前書いたように、一生仕事を続けたいと思っている自分のお手本となるような人だ。 ご両人とも、見た目も若々しく、なによりも目が輝いている。 人生100年時代と言われているが、それを実践している人は多くない。 

 勝手な想像だが、金銭的なことが仕事の動機ではないはずだ。 自ら定めたミッションやビジョンのためにやっているのだと思うので、きっとご本人たちも、仕事が楽しくて仕方ないと想像している。 自宅でのんびり趣味に没頭したり、のんびり過ごす余生も悪くはないが、やっぱり人間は社会とのかかわりを持って、最後まで誰かのためになることをすることが本望ではと思ったりする。 まだまだ、学ぶことは多い。