私の幼少期は実写ヒーロ番組ばかり見ていた記憶があります。 ウルトラマン、仮面ライダー、キカイダーにゴレンジャーなど、数えきれないほどの番組がありました。 そういった番組の基本的なストーリーは、世界征服を目指す悪の組織VS正義の味方ヒーローという構図であることは、ほぼ変わりないかと思います。 そういった悪の組織の世界征服の方法は、これまたワンパターンで、武器や怪獣・怪物などの暴力装置を使い、武力によって人々を抹殺や恐怖による支配を進めるというものです。 この方法を冷静に考えると、非常に非効率な方法だということが分かると思います。 世界中で、人類を降伏させるほどの軍事力は現在のアメリカでも全く足らず、さらに強大な資金と組織が必要になるでしょう。 圧倒的な科学力でそれを成し遂げるにしても、その開発費は想像できないほど大きなものになるに違いないと思います。 それだけの大それた志をもった悪の組織でありながら、たった一人、もしくは5人くらいの超能力を持つ正義のヒーローに手こずり、結果的には壊滅させるとなると、もうこれはばかばかしくてやってられないはずですよね。 まともな頭脳を持っていれば、1回戦えばその先はわかると思うのですが、性懲りもなくヒーローに挑んでいく姿は、滑稽を通り越して、悲哀でしかないと思うのですが。。。 では、現在の世の中で世界征服を目論む人たちはどのような方法を取ればよいでしょうか? そいう人たちが実在すると仮定して、考察してみたいと思います。
まず、明らかに世界の人々が反対・反抗するようなやり方では、支配はコストがかかりすぎます。 つまり、一般の人々は支配されていることに気づかないのが大前提だです。 そう、だれからも支配されない民主主義という考え方を広めることがまず第一です。 民主主義の基本概念は多数決でです。 少数の人の意見よりも、大多数の一般人の総和が勝る仕組みに他なりません。 これでは、一部の支配者にとって都合が悪く感じるかもしれないが、実はそうではありません。 そう、大多数の意見を操作できれば良いのです。 ほとんどの人は、政治的な考察を積極的にしようとしません。 ではどうやって、大多数の意見は構築されていくのかといえば、テレビや新聞、書籍も含むマスコミや、ネットなどから「みんながそう言っているから」「あの人が言っているから」というくらい、深く考えもせずに大多数の意見を積み上げ、広ろがっていくのです。 そう、マスコミやネットのプラットフォームさえ押さえてしまえば、たいていのことはコントロールできてしまいます。 テレビ局がいつまでたってもチャンネルが増えないのは不思議だと思ったことはありませんか?
しかし、中には自分の頭で考えて、マスコミやネットに流されない賢明な賢者も生まれてきます。 彼らを抑え込むには、そんな回りくどい方法はしません。 人数は少ないのだから、古典的な暴力装置で抑え込んでしまえばよいのです。 とはいえ、いきなり謀殺してしまっては、かえって大衆が味方に付いてします。 だから、警察や法曹という正義の味方を使って、何かしらの罪を着せて、合法的に支配してしまえばよいということになります。 これは結構露骨にやっている国もあるのはご存じの通りです。 日本なら、脱税とか、スキャンダルとか、金融関係の犯罪を仕立ててしまえば、だれも逃げることはできません。
最後の仕上げに、”お金”を押さえておけば、もう、世界征服は目の前です。 お金を支配するのはそれほど難しくありません。 まず、お金を生み出す特権を手に入れます。 あとは流通量をコントロールする金利を決められる特権を押さえてしまえばよいのです。 そう、国の中央銀行を押さえてしまえばよいのです。
政治家や政党を支配する必要があると思うかもしれませんが、それはそれほど重要ではありません。 なにしろ、民主主義なのだから、世論を操作して、選挙でコントロールすればよいだけです。 たまに、支配しきれない政治家が生まれたりするが、それも少数なので、排除することは難しくありません。
そんな支配組織が実在するでしょうか? 実在すると考えるも、しないと考えるも、あなた次第です。