開業奮闘日誌

(34) 集客方法

 開業してはや3ヶ月過ぎたが、なかなか集客はできていない。 とは言え、知り合いベースでしか声をかけていないので、当たり前と言えば当たり前。 もともとそのつもりだったので、慌てることはないのだが、なんとなく物足りなくなるのは事実だ。 理想的には、こう言ったブログとかのPVが伸びて、それを元に問い合わせが来るなんていうのが良いのだが、そうは簡単にはいかない。 こんなふうな真面目なブログを書いていても、なかなかバズることはないのだ。 だからと言って、ネタ的に人目につくようなことをやって、注目させるのもどうかと思う。 で、今は何をやっているかというと、とにかく知人を増やすことに専念している。

 例えば、信金さん、不動産協会、商工会議所などの交流会や講習会は積極的に参加するようにしている。 もちろん、ほとんどは特に繋がりが見つかるわけではないのだが、たまに面白い繋がりができるのも事実だ。 先日も、ある講演会に参加した時に、身近だった業者さんが講演されていたので、終わった後に声をかけたら、社長さんとお話する機会をいただいた。 また、ある交流会があった時には、とりあえず全員にお礼とご挨拶のメールを出したら、そのうちの何人かとはコンタクトが取れ、後日お会いすることができている。 かと言って、こう言った人たちがすぐに商売に結びつくかはわからないが、こういう接点を増やしていくことが大切だと思っている。 こうやって得られた繋がりは、ネットで問い合わせてくる接点よりも強固で濃いと思っているからだ。 

 以前、法人営業をやっていた時に思ったのだが、ビジネスチャンスを自らの力で開拓するのは容易ではないことに気づいた。 例えば、訪問して、商品をアピールして、課題を解決し、受注をいただくなんてことは、教科書には載っているがその通りになることは稀だ。 ただ、とりあえず、訪問して、定期的に会える関係を作っておけば、相手のタイミングで問い合わせが来たりすることも少なくない。 法人営業だったせいもあるが、大抵の場合はあってくれた担当が即決できる案件ではない。 会社の意思決定が必要なのだ。 会社の意思決定はなかなか変わるものではないが、状況が変化すれば一変することも少なくない。 急に環境問題に力を入れることになって、エコな商品を導入するなんてことが決まれば、驚くほど行動が早かったりするものだ。 そんな時に、ずっと前から名刺を渡して、コンタクトを取り続けてきた営業とそれを聞きつけて商談にくる営業とでは、相手の感じるところは大きく違う。 だから、私は法人営業は常に手を濡らしておけということにしている。 基本は、自分の実力ではなく、何かのきっかけで、たまたま、濡れ手に粟という感じで受注をいただけるのだ。 しかし、濡れていない手には、そんな機会があっても粟を取ることはできない。 だから、常に手を濡らしておく必要があると思っている。