闘病記(好酸球性副鼻腔炎)

(11)術後1年6ヶ月

 できればこのシリーズは更新したくないのだが、残念ながら更新することになった。 今年の春に少しづつ減らしてきたステロイドの錠剤がいよいよ服用することもなくなって、大きな一歩を踏み出したが、数日前から痰が絡み出し、また黄色の粘り気の強い鼻水が出るようになった。 鼻が詰まっているわけではないし、鼻呼吸もできるが匂いがなくなってきた。 ここ1年くらいは匂いのトラブルがなかったので、匂いを嗅ぐことなど当たり前になって、意識しなくなったが、なくなると本当にがっかりする。 また、逆戻りは嫌なので、早めに診察を受けることにした。

 診察の結果は鼻かぜとのこと、ただ、好球性副鼻腔炎の人は内部の貼れば大きく水ぶくみたいになるとこのとで、今回もその通りだった。 1ヶ月ほど抗生物質と鼻点滴で腫れを抑えるとのこと。 医師からはとにかく早くきてくれてよかった、ほっておかないようにと言われた。 家に帰って薬をのんだら、一晩で嗅覚が戻り安心しが、まだまだ油断ならないと思い知らされた。 

 夕方に巣鴨商店街を通って帰ったのだが、焼き鳥の焼ける匂い、パンの焼けたにおい、おばちゃんの安っぽい化粧品の匂い、お寺の線香の匂い、それらを確かめるように嗅ぎながら、商店街を歩いて行った。 匂いのあることの幸せを噛み締めるように。