開業奮闘日誌

(28) 税理士が決まりました。

 実は顧問税理士を探していた。 株式会社を設立すると、法人の確定申告は自分でやるのは相当難しく、少なくともその時だけは税理士の先生にお願いしなければいけないと、いろいろな人から言われた。 一度やってみて、それで決めるほうが、自分のやり方に合っているが、最近はなにかとやることがあって忙しく、決算月の11月は予定ではそろそろお仕事も入ってくると思うので、そんなことをやっている暇がないのではと心配になった。 ただ、本当にそのころに契約が取れるかどうかもわからないので、最初から高額の月報酬を支払うのは、会社的にもきつい。 しかし、ある程度はそういう時間は他人にやってもらえることはやってもらう割り切りが必要と判断して税理士を探すことにした。

 この税理士探しは意外と難航した。 最初にやったのはいろいろな起業相談会などで、聞いてみたが、どれも具体的な先生をご紹介いただけなかった。 前にも書いたが、特定の先生を紹介するのは利益供与にあたるためできないのだそうだ。 では、どうしたら良いかと尋ねると、知人の紹介が良いと言われた。 知人に紹介してもらうことは可能だと思うが、これも実は少し引っかかる。 というのも、もし知人に紹介してもらったら、たとえ、自分との相性が悪くてもお願いするしか選択肢がなくなる。 これは要らぬトラブルを抱えかねない。

 そうして何週間経ったが、クラウド会計を調べていたら、そのサイトに提携している税理士がいっぱいることに気づいた。 ある程度、条件を絞って候補をリストアップすると何人かお願いできそうな税理士の先生が見つかった。 この時に、やっぱりなんでもネットで探せば良いのではと気づき、このクラウド会計だけでなく、”税理士.com” というサイトで調べたりして、候補の8人を選んで、いっぺんにコンタクトを取ってみた。 

 当初の予想では全員が思いっきり売り込んでくるのではと思っていましたが、8人のうち2人は最初の返信で、実質お断りの返事が来た。 まぁ、まだ一円も実績を上げていない、おじさんの起業では興味がなかったのか分からないが、これには少し驚いた。 断られるということは、そんなに人気の税理士なのかと思って、逆に興味も湧いたが、深追いしている暇はない。 で、それ以外の6人の先生とは実際にお会いしたり、Web会議で面談をさせていただいた。 税理士の先生も様々で、複数の税理士でチームを組んでやっているところや、個人でやっているところとかあって興味深い。 でも、話をしてみるとそれ以前に自分との相性が合わない人が見えてくる。 そして、そこから残った人の中から選ぶことになるのだが、だれもが魅力的なところとそうでないところをもっていて難しい。 でも、最終的には最初の面談の前にわたしのホームページ をみてきてくれた人にお願いすることにした。 単にクライアントとしてみているのではなく、自分という人間に興味を持ってくれたことが決め手となった。 

 わたしは税理士の先生とは単なる税理士とクライアントの関係でおわるのではなく、お互いの事業に相互に関係していくようなビジネスパートナーになることを考えていたので、自分のやっていることとかに興味を持ってくれる人が良かったのだ。  でも、今回の税理士選びで思ったのだが、どんなものにしても複数の候補から自分の目と耳で確認して選ぶべきだと改めて思い知らされた。 人の紹介がいいと、誰に聞いても言われたが、その人にあっていても、自分にあっているかどうかは別の問題だ。 たとえ、その税理士の先生が優秀な方であってもだ。 まぁ、とにかく、これで一安心。