早期退職への道

(36)健康保険の任意継続継続中の方は必見

 実はひっそりと法改正がされていたのをご存知だろうか。 2022年1月に健康保険の任意継続制度の制度が変わった。 細かいところは置いておき、退職者にとって重要なところをお話しすると、以前は任意継続を選択すると特殊な例を除いて、2年間継続しなければならなかったのですが、この法改正で途中で資格喪失つまり、やめることができるようになった。 ご存知の通り、任意継続を選択してすると、在職時の報酬額に基づいて保険料が計算されるため、安くない金額を払っているかと思う。 さらに高額な国民健康保険との苦渋の選択をされた記憶も新しいのではないだろうか。 そして、その額は2年間継続されることになるので、収入のなくなった退職翌年は結構辛い負担だったする。

 この改正で、任意で止めることができるということは、収入がなくなった、もしくは減った1年後に退会すれば、前年の報酬額に応じて、国民健康保険が計算されるので、大幅に健康保険の減額される可能性があるということだ。 個別にいろいろと状況は違うので、年金事務所や市区町村のやっている無料の相談会なんかにいって確認されると良いと思う。 面倒ではあるが、その価値は十分にあるはずだ。 会社の健康保険を辞めたときのネガは、会社が提供する健康診断が受けられないとかぐらいだと思うので、検討しない手はない。

 それにしても、こういう情報は自分で調べない限り、知らなければ、そのままなんの疑いもなしに払い続けることになる。 これは、税制や補助金の類もそうだ。 こういった情報収集は自分でアンテナを張っておかなければキャッチできない。 そんな時は、専門家に相談するのは決して無駄ではないと思う。 多少の費用はかかるかもしれないが、今回のように十数万単位の削減につながる場合もあるので、1万円くらいの支出は高くないとおもう。 もっとも、そういう人を見つけるのが難しいのだが。