こだわりと需要

　このブログを書き始めてはや10ヶ月が経とうとしています。　ブログを書くことはもっと以前から構想していたのですが、なかなか筆が進まずにいたところ、幸か不幸か自転車事故で入院することになり、持て余す時間をつかって始めたのがきっかけでした。　はじめの頃はあまり不動産と関係のない記事も多かったのですが、いろいろな方のアドバイスなどもあって少しづつ不動産に関係する記事を増やしていきました。　その中で、これから不動産業を始めるにあたって何か、他にはない自分の武器を作らなければならないと思っていて、「街カルテ」という構想を抱いていました。　これは夏の暑い時期を避けて始めようと思っていたので、予定通り10月から始めることになったのですが、なんとか年内で山手線の北半分を完成させることができました。　この「街カルテ」も本当はもっと細かな領域であったり、評価軸を練り込んだり、地図や見せ方に工夫を加えようと思うのですが、それを考えていくとどんどん時間だけが過ぎていき、いつまで経っても始められないので、まずはできることから不完全でもよいから始めようと思い、ここまで来ました。　この決断は今でも間違ってはいなかったと思っています。　きちんとやろうとする人ほど、この傾向が強いと思っていますが、あまり完璧を求めすぎると肝心のスタートがなかなか切れません。　後から、少しづつ完成度を高めていけば良いので、まずはスタートを切ることが大切だと思います。　どれだけ、事前に検討して完璧な形でスタートしたとしても、自分では予想のつかない事態や反応が必ずあるわけですから、自分で完璧を目指すよりも、その周囲の環境に合わせて行った方がより、人の役に立つものができると思うからです。　そうやって、自己満足でない、人の役に立つものが出来上がるのではないでしょうか。　自分のこだわりと人の需要の間でいかにバランスをうまく取るかが、満足度の高いビジネスではないかと思うようになりました。　いろいろと、お力添えをいただいた方に感謝をいたします。　皆様にとって来年が幸溢れる年となりますように。