闘病記(骨盤&肘骨折)

(34)抜針手術初日

 事故から、約9ヶ月経っていよいよ右肘の骨折部の固定に入れてある金具の除去手術を行った。 金具というのは長さ6,7センチくらいある釘のようなもので、割れた骨を串刺すように入っている。 こういう金具はかなずしも抜く必要がなく、実は肩甲骨に今でもボルトが3本ほど埋まったままになっている。 肩甲骨の場合は、普段の生活で全く支障も気になることもない。 こう言った場合は抜く手術のリスクに対するメリットが少ないので、そのまま放置したりする。 実際そうなっている。 で、今回の場合だが、先述べた釘の頭がちょうど肘の先端にきているので、例えば壁にコツンと肘が当たっただけで痛みがある。 どの程度かというと、机に肘をつくことも難しいほどだ。 さすがにこれでは色々と日常生活に支障があるので金具を抜くことにした。

 手術自体はさほど時間のかかるものではないそうで、15分くらいで終了するとのこと。また入れるときと違って抜く時はメスを入れる範囲も小さく、術後負荷も少ないとのことだった。 問題なのは前日の夜から手術当日、翌日の朝まで絶食が続くことだ。 点滴を打っているので完全に栄養が入らないわけではないのだが、やはり固形物を食べないとお腹も空くし、満足感もない。 さて、その手術だが、全身麻酔なので、もちろん記憶はない。 ただ、直前に入れた麻酔?がとにかく痛く閉口した。 ただその痛みの中で意識を失っていくのが、前回との違いだった。 気づいた時には病室に戻っていた。 今回は前回と違って足は問題ないので、トイレや周辺を自由に行けるのは嬉しい。 ただ、点滴を持ち歩くのは煩わしい。 あとはYoutubeなど見ながら寝るしかやることはない。 今日は3人が手術を受けて同室に入院している。 2人は色々わからないことがあるみたいで、看護師に色々尋ねている。 一方自分はこの病院の入院も2回目だ。変なベテラン感がある。妙に病院生活に慣れている自分が良いのだか、悪いのだか。。