開業奮闘日誌

(15) 会社設立する、しない?

 いよいよ、来年の開業へ向けての準備を本格化させていくことになった。 開業に向けて決めなければならないこともたくさんあり、そのために色々調べなければならないことも多い。 今抱えているだけでも結構な量となりそうだ。 まずは、会社組織にするのか、会社にするならば、株式会社か合同会社かということだ。

 まず、会社を設立するかしないだが、これはするつもりだ。 通常法人になるのは500万円以上の利益が出てから出ないと、金銭的メリットは出ないと言われているが、私の場合はそれが理由ではない。 もし、会社を大きく、売り上げをガンガン伸ばしたいと思っているならば、金銭的メリットを重要視すべきかもしれないが、私の状況はそいうことよりも、個人でやれる範囲で質を高めることと、大きなリスクを取らないという考えなので、特にリスク面で法人化を検討することになる。 つまり、不動産は扱う金額も大きいので、色々な保険制度があるにせよ、最悪は賠償金の可能性もつきまとう。 その時に、大きな金額の損失は今後のライフプランを致命的にしかねない。 つまり、有限責任にしてリスク範囲を限定するために、会社を設立しようと思っている。 まぁ、人生に一度会社の社長になってみるのも悪くないかなぁというくだらない理由も0%ではないが、決定的な理由はそれだ。 

 次に、会社を設立するとして、株式会社にするか合同会社にするかだが、ここは少し迷った。 もちろん、規模的には合同会社で十分だが、色々な人に話を聞いてみると、それぞれいうことは様々だ。 簡単に言えば、合同会社ならば費用を少なくすることができ、かつ、制約を少なく個人で自由に活動できるのがメリットで、株式会社は顧客、取引先、金融機関からの信頼がメリットとなるようだ。 初めは、融資を受けるわけでもないし、広範囲にマーケティングするわけでないので合同会社でいいかと思っていたが、結果的には株式会社にすることにした。 その理由は実は単純で、今回会社設立および事務所立ち上げでお世話になる司法書士事務所の先生に聞いたら、即答で“株式会社“をおすすめされた。 理由は、業界における信用というよりも、どちらかというと最低限の通行手形みたいなところがあるようだ。 ここは理屈理論から導いた答えではないが、「信頼するべき人は信頼する」というのは昔からの信念なので、それに従うことにしようと思う。  どうでも良い話だが、合同会社の社長は代表社員といい、株式会社は代表取締役というのだそうだ。 (厳密にいうと合同会社は社長と名乗らないほうが良いらしい。。) で、この“代表取締役“と名乗りたいために株式会社にする人も少なくないとか。 全く合理的な判断ではないが、個人的には十分納得できる。 ある意味社長とか、代表取締役とかはロマンでもあるからだ。