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シニアの起業

 最近、近所に新しいお店がオープンしています。 特にカフェ不毛地帯だったのに、3店も新しいカフェがオープンしました。2店は比較的若い人が始めたものだが、一つは定年後、一念発起して開業したものです。 正確にはカフェではなくて、コーヒー豆の販売なのだが、かなりこだわりのお店でコーヒー好きには大変嬉しいお店です。 そのお店の自慢は世界中のプレミアムコーヒー豆を置いていることと、熱風を使った焙煎機で、チャフと呼ばれる豆の表皮を焦がさずに雑味なく焙煎できるというものを使っているということでした。 まぁ、そういったモノだけでなく、興味深かったのは60才で定年延長せずに、好きなコーヒーで独立起業したということでした。 ただ、どうやら全くの素人と言うことではなくて、コーヒーに関係する会社にいらっしゃっていたようで、ノウハウをしっかり生かしつつ、新ことにチャレンジされているようで、大変勉強になります。 動機の一つとして、私と同じく65才以降も働きたいそうで、そのもなんだか共感を得るポイントでした。 

 これから起業すること自体はあまり変わりませんが、一番大きな違いが、初期費用の大きさです。 私の場合は自宅を事務所にしてスタートしようと思っているので、大きな初期費用は不動産協会の加入費用とFAX機くらいしかありません。 ただ、このコーヒー豆店の場合は、店舗の賃貸費用や権利金、内装工事や焙煎機の購入、豆の仕入れとそれだけでも三桁万円では賄えないくらいの費用がかかっているのではないでしょうか。 味も確かだったので、決して無謀な挑戦ではありませんが、やはり相当の覚悟は必要だったのは想像できます。 もちろん、何を目的に開業したのかはわかりませんが、シニアの企業は”投資とリターン”ではなくて、”リスクと満足”の関係が重要視されるはずなので、こういう思いっきりにはいさぎよいロマンを感じずにはいられません。 リスクを重視して、退職金を運用しながら、安定した暮らしを求めるもよし、多少のリスクは覚悟しても、夢と生きがいを追い求めるのも良いと思います。 ただ、一発大当たりを期待して、大きな投資をおこなってリターンを狙うのはシニアでは少なそうですね。 それも悪くはないですが、あくまでもお金持ちになることが夢であり、生きがいである場合に限定した方が良いと思いますが。