Topic

コスパからタイパ

最近「タイパ」という文字を見かけることが多くなりました。 決して、怪しいパーティーでもなければ、秘境のリゾートでもありません。 “タイムパフォーマンス“の略で時間効率とでもいうのでしょうか、かけた時間に対する効果、効能を意味するのだそうです。 そういえば、このブログのどこに住むべきか大学シリーズもそういう観点で、物件情報だけでなく、通学時間も数値化してエリア評価をやりましたが、そういう意味ではタイパ導入済みといえなくもありません。 プチ自慢は置いておき、話を戻すと、今のZ世代は「コスパ」から「タイパ」へとシフトしているというのです。 今まではいかに安い値段で、高い効果をえるかだったのが、短い時間で最大限の効果を得ることに変わりつつあるというのです。 この時の重要な概念として、“可処分時間“を増大させることが目的と言われています。 これは何かといえば、金融用語で言う“可処分所得“つまり、自由にできるお金という意味に対峙して、自由にできる時間を増やすということが、タイパの重要な目的ということになります。 確かに、お金は無限大に増やすことは可能ですが、時間は1日24時間以上増えないので、お金以上にシビアと言えるかもしれません。ただ、これを若い世代が意識しているということが、大変興味深いです。 若い頃は、時間は無限にあるものと錯覚し、同じようなことを繰り返したり、ただくだらないことに時間を費やしてみたりするものです。 その後、自分の死期を意識し始める年齢になると、時間の有限性に気づいて、焦り出し、短期になったりするものですが、さすがZ世代は悟りが早い。 なんでも、これが意識されるきっかけが、動画などの倍速再生だというから面白い。 例えば、何かの学習チャンネルでも、同じ教養を身につけるのに、×1で学習するのと、倍速で学習するのでは、圧倒的に後者の方が効率が良いというものです。 

私は考え方としては、重要だと思いますが、タイパを意識して増やした可処分時間をどうするのかがさらに需要だと思っています。 頑張って作り出したか処分時間で、自分の好きなことをやる時間を作ったり、自分の能力アップに使うのも良いでしょう。 または、何もせずにぼーとする時間も悪くありません。 たまには無駄になることもやってみてもおもしろいです。 って、考えていくと、結局、可処分時間内であっても可処分時間外であっても、どのように過ごすかが重要だと気づくと思います。 そうなんです。 例えば、動画を×1でみても、その時の表情の変化や、息継ぎのタイミング、発言者の仕草、そう言った倍速ではわからない情報を得ることも、より動画の意味を深くすることになるかもしれません。 言いたいのは、コスパ、タイパを意識し過ぎて、今の時間を無駄にしないようにしたいということです。 どんなものにも、準備期間と発揮期間というものがあります。 準備期間をただ最短にすることだけではなくて、準備期間も楽しむようにすれば、最強だと思うのですが、皆さんはどう思いますか?