早期退職への道

(25) 退職後2ヶ月

 退職して、思いの外いろいろなことが順調に進んでいると思うが、残念ながら健康面では次から次へと試練がやってくる。 やっと前立腺がんの疑いが腫れてほっとしていたところで、今度は原因不明のギックリ腰だ。 もともと、腰痛持ちなので、珍しくはないが、しばらくなかったのでなんでこんなときにという気もするが、今だから大丈夫という気もする。まぁ、3歩進んで2歩下がるだ。 

 25日は本来ならば給料日だが、今月初めて一円も振り込まれない25日を30年ぶりに迎えた。 もう少し収入のない不安感や寂しさみたいな感じがあるのかと思ったが、特に感慨はない。 このまま無職であれば、少しづつ貯蓄を切り崩していることは事実だが、不思議とそのことは気にならない。 もともと計画していたライフプランでは、今年はそういうことになっているからだと思う。 これが無計画だともっと余計な気持ちが湧いていたかもしれない。 人間は未知のことに不安になるが、同じ未知でも想定内であればそれほど不安にならない。 未来のことはほぼ間違いなく想像通りにならないが、それでも何かしらのプランを持っておくのは大事だと思う。 人生において、最ももったいないのは、起こってもいない不幸に恐れ慄くことだと思っている。 恐れ慄くのは実際にことが起こってからで十分だ。 それを防ぐ有効な手段が、ライフプランを立てることだと思う。

 先日、またそのライフプランに関するご相談をいただいた。 FPを勉強したおかげで、不動産だけでなくもっと幅広い知識で、少しはお役に立てたのかと思っている。 どんなことにせよ、自分の力が誰かの役に立つのは何者にも変え難く嬉しいものだ。 なるほど、そりゃお給料よりも嬉しいものをいただいたのだから、不安なんてあるわけがない。 また、日々勉強だ。