早期退職への道

(23)投資計画

退職前に頭でシミュレーションしていた、これからのライフプランを徐々に実行に移していく時期になってきた。 実際に退職金も振り込まれ、人生初の桁数が銀行口座に刻まれて少々ビビる。 ただし、平均寿命まで生きるとしてもまだ20年は生活していかなければならない資金と考えると、十分とは言えないので、大事に使いながら運用していこうと思っている。 退職時にシミュレーションしていたマネープランはざっくりしたものだったので、実際に振り込まれた金額や、これまでの投資の残高を再度確認して、当初想定していた通りのことができるかを確かめてみた。 

結果は特に大きな誤算もなく、問題があるわけではないが、考えていた投資運用をいざ実践しようとすると色々迷いどころが出てくる。 例えば、今回入ったお金をどういうタイミングで株などに投資していくかのタイミングとかだ。 一括して投資するのか、分割して投資するのかということだが、分割するにしてもその期間はどうするのかという問題がある。 例えば1000万円というお金を一括でインデックス株に投資するというやり方もあれば、3年かけて、月々均等にドルコスト法で積み立てる方法もある。 現役の頃ならば、お給料のいくらかを投資に回して、それを積み立てるのが一般的なので、迷うことはないが、まとまったお金が入る場合はどうするべきかを具体的に書いてあるものはない。 ただ、退職金をどうやって投資するかという質問に関する答えは一定期間分割して投資した方が良いというのが多い。 では、どのくらいの期間で投資すれば良いかの考え方はどこにも書いていない。 極端な例で10年かけて投資すれば、確かにリスク分散はされるだろうが、せっかくのまとまった資金の投資効果を活かすことができない。 また、ある人が1000万円分の株を既に持っている人は、それを継続維持するのが当たり前だが、あらためて1000万円の現金を手にした人は分割して投資すべきという理屈が合わなくなる。 

色々考えたが、投資の基本はまず自分のとれるリスクを定義することと思っているので、その原則に従うことにした。 考え方のスタートはできる限り一括して投資することから始める。 次にその場合に考えられるリスクを考える。 この場合は投資してすぐに、暴落するような場合だ。 株式であるならば50-70%減ということも十分にあり得る。 これからの大事な虎の子が一時的にせよ、そうなることに耐えうるメンタルはとてもないことは想像できる。 これがもし現役であれば、一括投資も十分考えて良いと思うが、それは今の自分にはとても無理だ。 ではどう考えたかといことだが、シニアの一つのゲートは年金受給の開始時期だと思っている。 仮にかなりの資金を減らしてしまったとしても、年金受給を受けられれば、貧しいながらもなんとか食っていける。 つまり、年金開始までリスクを分散させれば良いと考えたのだ。 わたしの場合は60歳から企業年金が出るのと、退職金の一部を受け取ることができる。 また、iDeCoも受け取ることができるのを考えると、60歳が一つのゲートとなるのがわかった。 つまり、56歳から60歳までの4年間で退職金の一時金を分散させて投資することにとりあえず決めた。 もちろん、今まで投資してきた分はそのままだ。 

何も、シニアが無理に株式などに投資する必要もないとの意見もあるだろう。 ただ、この円安やインフレを目の当たりにして、日本円を現金で持っておくことのリスクも決して小さくはない。 全額を投資するのではなく、まずは30%くらいでも米国株のインデックス投資くらいはやっておいた方が良いと思っている。 30%であれば、仮に70%の暴落があったとしても、全体で見れば、30% x 70% = 21%の資産を失うに過ぎない。 残り80%でライフプランが成り立つならば、そのリスクはとって良いリスクということになるはずだ。 今までの歴史通りならば、仮に一時的に資産を失っても、そのまま持ち続ければ、最終的にはそれ以上のリターンが見込める。 15年後には株価も回復し、ある程度のリターンが見込めるので、30%の資産でも十分円安とインフレリスクを小さくできると思うがいかがだろう。 いうまでもないが、投資は自己責任で(笑)

迷いどころは時期だけでなく、他も色々あるので、おいおい書いて行きたいと思っている。

写真:Tumisu, please consider ☕ Thank you! 🤗によるPixabayからの画像