Twitter社をイーロンマスク氏が買収し、非上場化するとのニュースがありました。 Twitterの不透明な言論統制を正し、透明性を持って公正で自由な発信の場を作りたいとのこと。 その意志は大いに賛同するし、ぜひそういうふうになっていただければと思う。 Twitterは会員数が全世界で約3億人前後、それに対してFacebookは30億人弱と、SNSとしては特筆して大きなものではありません。 しかし、トランプ元大統領から、国や要人の公式発言SNSとしての地位を築き、その存在感は侮れません。 こうした、経済や政治に強い影響力を持つメディアが透明性と公正さを確保できれば、新しいメディアの形も見えてくるかもしれない。 しかしその前途は大変なものになると予想されます。
マスク氏は言論統制のアルゴリズムを公開し、透明性を高めて、公正な場を構築すると言っているそうだが、過去の歴史を物語るように、それは“不正“を試みる勢力とのいたちごっこになるのは間違いない。 それは透明性を高めれば高めるほど、裏を掻い潜りやすくなるからで、そこをどうコントロールしていくのかマスク氏の手腕が問われます。
アルゴリズムを公開することによって、マスク氏個人の独善の力を抑えるつもりだとは思うが、所詮ソフトウェアの世界で、裏で何が動いているかの判断はできないし、そのアルゴリズム自体に問題がないとも言い切れない。 しかし、公開することによって、その判断は利用者に委ねられるので、ある意味マスク氏だけでなく、利用者の眼も重要な役割をなすことになるだろう。 もう一つの心配は、そもそも“公正“というものを定義できるのか、ということで、個人的にはそれは不可能だと思っている。 人の数だけ違った“公正“があるはずで、何か一つの真理や正義があるわけではないのではないと思うのです。 それをプログラムで定義し、公開するということは、「これが公正なんですよ」と宣言されるに他ならぬ、これが世界スタンダードと暴れ回るのは避けてもらいたいです。
どうなるかはわかりませんが、最初の注目点はトランプ元大統領のTwitter復帰なるかですかね?