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前立腺生体検査

  のっけからお詫びしておきますが、今回は病気シリーズです。 歳をとると、検査をするたびにいろいろなところが引っかかります。 若い頃は、健康診断をしてもちょっとお腹出てきましたね、要注意ですよ、くらいは言われても他はだいたい問題ないパターンが多いのですが、最近は何か検査をすると新たに何か一つ要注意項目が出てくることが多いのです。 今回はその一つのPSAと呼ばれる前立腺の異常を示す血液の検査で引っかかったことから、生体検査というものを受けてきたお話しです。

 PSAや前立腺の話は詳しくはしませんが、このPSAの値が上がると前立腺ガンの疑いがあるとされるのです。 通常はそこで、CTとかとって特に問題がなければ、経過観察となるのですが、PSAの値が上昇すると、生体検査と言って、前立腺の組織を細い針で取り、詳細検査を実施することになります。 特にこの前立腺ガンは遺伝要素が大きく、わたしの父はまさに前立腺ガンになったので、要注意ということで、即生体検査をしましょうということになりました。

 さて、この検査だが、そんなに痛くはないのだが、とにかく気持ち悪いのです。 抗生物質を飲んで、点滴を受けると、専用の手術ようの椅子に座らせられます。 しかし、その椅子から向こうはカーテンで仕切られていて、先生や看護師さんの顔は見えません。 下半身を露出した状態で座って、準備ができたというと、そのカーテンの向こうから、「では始めます」と声だけが聞こえてくるのです。 もう、この時点で恐怖感MAXです。すると、椅子はタイムショックのごとく、くるりと回って下半身のみカーテンの向こう側に入ります。 そして、少しリクライニングがかかると、強制的に股を開かされ、大事な部分が丸見えになります。 そのあとのことは、ご想像にお任せしますが、麻酔が効いているので痛みがひどいというものではありません。 たまにチクチクとするくらいです。 ただ、終わった後も、一度も先生の顔を見ることなく、術後の注意を聞いて退出するという、不思議な診察でした。 

 この後の出血なども少しで済んでいるので、今のところは順調かと思うのですが、とにかく精神的に凹みます。 今日は妻にご飯の用意をする気になれないと告げて、食べ物を買ってきてもらいました。 そのあとも、なんとなくもやもやした感じが続きます。 あとは結果を待つだけですが、この話の続きを闘病記のカテゴリーに追加しないことを祈ります。 何よりも辛いのは、1週間バイク自転車などの“またぎもの“禁止なことです。

 病気のことは、健康な人には面白くないと思いますが、当事者が状況を共有して、少しでも気持ちが楽になっていただければと思って書いていますので、ご了承ください。

写真:Steve BuissinneによるPixabayからの画像