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ソーラーパネル

 久しぶりに和歌山へ旅に出た。 和歌山駅から列車に乗り、紀ノ川沿いに山間へと進むと、紀ノ川の対岸の奥に山肌が見えてきた。 この時期は山の木々に山桜などがまばらに点在し、芽吹き始めた青葉とモザイク模様を作って美しい。 そんなのどかな風景の中で、違和感のあるモザイクが多くみられる。 自然の木々にはあり得ない、平面的で、しかも均一で光を反射する太陽光パネルだ。 自然豊かな山肌に、あちらこちらに点在するソーラーパネルはあまりにも不自然だ。 パネルは山肌だけでなく、休耕中の田畑にも増殖してきている。 今は米を育てるよりも、電気を育てた方がきっと身入りもいいのだろう。

 こう言った太陽光発電はどちらかというと、農家が転業しているのではなく、投資対象で、安値で買った山林を開発し、収益化していると聞く。 これが、再生可能エネルギーという旗印のもと、お金儲けとエコの両輪で止まることを知らない。 

 二酸化炭素を唯一消費する植物を伐採し、二酸化炭素抑制のためにソーラーパネルと設置することの矛盾を感じないのだろうか? エコとか介護とか、補助金が出る事業はどうも胡散臭いものがいいと思うのは、私だけだろうか?

写真:andreas160578によるPixabayからの画像