早期退職への道

(16) 適性検査

会社が用意してくれた人材紹介会社に登録すると、求人検索の専用の会員ページが利用できる。そして、まず一番最初にやってほしいと言われるのに、適性検査というものがある。 まぁ、よくある外交的だの、粘り強いだとかそう言ったものを判断するものだ。 これまた、よくあるように“当てはまる“ “当てはまらない“の2択で、質問に答えていって、判定するものだ。 これもいつも思うのだが、設問が稚拙で、例えば、「人前で話をすることは好きなほうだ」というような質問で、YESと答えると、外交的な性格だとか判断するのだが、あまりにも短絡すぎではないだろうか? もっと、回答者が何のために聞いているのかわからないような質問で、実は深層心理を導くようなものであれば、すごいと思うのだが、こういう単純な質問では、やっている最中にある程度回答の想像がついてしまって、興醒めする。まぁ、それは置いておいて、結果だが、2つの適正結果が出た。

 一つがスペシャリストタイプで、「繊細でまじめ、理路整然とした考え方をする。融通が悪い、自己の理論にこだわる。社交性協調性をもつが、閉ざされた静かな職場環境に適用します」とあり、適正職業は 教師、士業、建築測量関係、整備士などがあった。 
 もう一つがクリエータータイプで、「意志が強く、一つのことを極める。妥協を嫌う努力家で、自分の考えを曲げない。 自分のペースで行える業務でクリエイティブな分野であれば能力が発揮される」とある。 適正職業は 設計、デザイナー、ライター、プログラマー、編集者だそうだ。 
 これを見て、なんだ、自分用やろうとしていることはバッチリあっていると思うほど、お人好しではない。 先に述べたような、表面的な質問で回答した結果なので、自分の願望がそのまま反映されているにすぎない。 これで、予想外の答えが出てくるならば、ちょっと驚くが、想像通りで、驚きはなかった。

 ただ、どの結果も、「自分の考えに固執」ということは間違いないようだ。 それはそうかもしれない。 そんなに、悪いことではないと思っているが、世間的にはそうでもないらしい。 結局、これを知って、どうすれば良いかは1ミリもわからなかった。

写真:Anemone123によるPixabayからの画像