早期退職への道

(14) 株式投資のはじめのはじめ

初期の頃にマネープランについて書いた。 あまり詳細は書かなかったので、もう少し中身を書いていこうと思う。 

 「会社を辞めた後、他に収入がある人は毎年いくら入るかを計算する。 不動産収入とかある人はこれに含まれます。 株の配当や運用益も入れて構いません。 ただ、これから始める事業や収入源は一旦置いておこう。」
 特にこの部分だ。

 私の場合、勘定に入れたのは、まず退職金の一部を株式や債権などで運用する運用益。それと、ブログや動画などの副業的なもの、それと不動産事業の収益の3本柱だ。 まず運用益についてだが、そんなに凝ったものではない。基本は米国S&P500のインデックス投資と暴落時のリスクヘッジに米国債権を少々。 それと、これはチャレンジだが不動産の投資も考えている。 不動産投資は今後の不動産業ともつながるので、ここはいろいろな戦略が考えられる。 さて、株のことだが、実は米国だけでなく日本にも少し投資をしている。でもこちらは高配当株中心で、キャピタルゲインはあまり期待していない。 円高が進んだ場合のリスクヘッジに多少でもなれば良いと思っている程度だ。 では、なぜ米国株中心かというとこれはネットでいろいろ書かれているからここでは詳しく書かないが、もっとも成長する可能性が高いからに他ならない。 では日本株は成長しないのかというとそうではないと思うが、これにはちょっとトラウマもある。

 投資を始めたのは20年くらい前だろうか、会社に入って少しづつ続けた持ち株会の株が、たまたま会社の成長と重なって2倍以上に増えたのがきっかけだった。 このまま持株会を続けて持ち続けても良かったのだが、仮に会社の業績が落ちた場合、自分の給料も落ちて、さらに持ち株という資産も下落するのはあまりにリスクが高いと感じたので、いったん利益確定してそれ以降の投資戦略を練ることにしたのだった。 この戦略は結果からすると、順調に会社の業績が伸びたので失敗ともいえるが、今でもこの選択は正しかったと思っている。 こういう投資話は結果のみをみてはダメで、いかにリスク(変動幅)を最小化して、その上でゲインを最大化していくかが重要だ。 高いリスクをとって、結果高いゲインをえたとしてもそれは”運”がよかっただけといえる。 言いたいことは将来の結果は誰にもわからないということ。 だからといって、リスクを取らずに銀行に貯金のみをしているのが正解とも思えない。 まぁ、この辺は環境は年齢にも左右されるので人それぞれだが、30代だった私が取る戦略ではなかった。

 この時に一部に流行った、「ゴミ投資家」という投資本のシリーズがあって、米国株への投資をインターネットでやろうという、当時の最先端の投資戦略が書かれたものあった。 これを聞くと、別に普通だなと思うかもしれないが、当時は今と違って米国株の投資はこんなに簡単なものではなかった。 国内の証券会社で米国株を買うことは一般的でなかったので、米国の証券会社に口座を開かなければならないし、運用後の税金の手続きも面倒だった。 当時の目的は米国株にとどまらず、タックスヘブンに銀行口座を開き、将来はPT(パーマネントトラベラー)を考えていたので、自分の計画が壮大すぎて、結局やらずじまいに終わったが、あの時とりあえず米国株式のみにとどめておけばと思ったりもする。 ただ、もう一つはgoogle先生なんてなかったので、情報収集もこういった本やニフティーサーブというネット掲示板に限られていたので、調べるだけで疲れてしまっていた。 話は長くなったが、これが日本株にとどめた理由だ。 

 で、その日本株だが、その頃から個別株ではなくインデックス投資と考えていたので、さわかみファンドという投資信託に積立投資を始めた。 ところが、10年たってもは全く株価が伸びず、一番ショックだったのはその運用パフォーマンスが日経平均に負けていることが分かったことだった。 このファンドは今でもあるし、悪いファンドではない。 基本的にはインデックスファンドに近い形で少ない手数料で着実な運用益を狙う方針は決して間違ってはいない。 が、今は有益なETFも数多くあるので、あえて選ぶ理由は見つからない。 で、ガッカリして解約するとその後日本株が上昇していったのは、株投資アルアルである。 またまた話が長くなった。これが日本株のトラウマである。

 で、やっとその米国株の話になるのだが、ちょっと長くなりすぎたので、次回にさせてくだく。 投資の話は書くことが多すぎてまとまらない。 別カテゴリーを立て用と思う。

写真:Lorenzo CafaroによるPixabayからの画像