闘病記(骨盤&肘骨折)

(8) 大人から子供へ

2022年2月12日 土曜日 入院8日目

もう、事故から1週間経った。 肘も腰も普通にしている分は痛みはない。 腰も着々と良くなっている感じがする。最低3週間では退院したいものだ。

 今日は妻が週一回のブツ運びをやってくれた。 色々あるが、最大のポイントはRakutenモバイルを持ってきてもらうことで、これで、¥2,980で使い放題が実現する。 今まで控えてきた、音声や動画のストリーミングやYouTubeなどを気兼ねなく見れるのは大きい。 Rakutenは去年の1年使い放題無料+端末3000円でとりあえず入ってみたものの、有料期間になってからはほとんど使っていなかったが、今回こんなところで役に立つとは思ってもみなかった。 Youtube見るくらいであれば、スピードも安定性も問題ないので、これからはちょっと活用方法考えようと思う。

買ってきてもらったものに「のりたま」がある。 おにぎりは食べやすさを目的としているので、塩はついていない。 だから味気ないのだ。 で、のりたまを振りかけると一気に美味しさが倍増する。 こういう生活をしてると小さなことが大きな幸せになるのがよくわかる。あと、インスタントコーヒーとどら焼きを一個持ってきてもらった。 これはあとで、楽しむつもりだ。 

 さて、今日は朝イチで退院した、Iさんのことを少し書きたい。 Tさんの向かいのベッドにいる、推定70歳くらいのIさんは腰回りを痛めて入院したみたいだ。 ただ、車椅子には乗れるらしく、自力でトイレに行くことを許可されている。 しかし、行きたくないみたいだ。 基本的にはオムツを履いていて、それで大も小も済ませている。 看護師からはリハビリ兼ねているから自分で行ってみようねと言われるのだが、なかなか自分では行こうとしない。 私とは全く逆の展開だ。 Iさんは言葉ははっきりしているのだが、どうもものぐさで、この入院生活はそんなに嫌ではないらしい。 若い看護師に一日中お世話になるのが、嫌いではないらしく、家に帰ると自分できるか心配だと漏らしていた。 おそらく、医者からはもっと早く退院許可は出ていたのかもしれない。 ギリギリまで伸ばしたのだろう。

 Iさんと看護師のやり取りを聞いていると、とても大の大人を相手にしているように見えない。 看護師がおしめを変えている時のことだ。 「あら、お尻からうんちが少し出ているよ、トイレ行ってスッキリしたら?」と言われてもなかなか行こうとしない。 Iさん的にはこのままおしめの中にしてしまいたいらしい。 ただ、看護師の再度の説得に折れ、トイレに行くと、順調に排泄されたみたいで、「いいうんち出たね~。 こんなに長かったよ」と褒められていた。 人は子供から大人へ成長し、子供へ帰るのだろうか。 いつか他人にうんちを褒められる時が来るのだろうか?  まぁ、とにかく、退院した後のIさんの生活が心配だ。

 3時のおやつにどら焼きを食べた。 それと、もう一つの楽しみインスタントコーヒーだ。 カップにお湯をいれてくれとヘルパーさんに頼むと、熱湯はここにはないらしく、給湯用のお湯しかないとのこと。 仕方がないので、それでコーヒーを淹れた。 久しぶりの甘味は体に染み込むように美味い。 ただ、ぬるいコーヒーはいただけない。 我慢、我慢。

Nikon-2110によるPixabayからの画像