早期退職への道

(2) マネープラン

あまり細かいことは気にせずに、ざっくりとした今後の人生のマネープランを考えてみた。基本は会社で用意されていたFPと相談したことを基にしている。 とはいえ、それほど難しいことやるわけではない。 持っているもの、入ってくるもの、出ていくものを把握するだけだ。 これはいわゆる財務諸表の貸借対照表、損益計算書の自分バージョンに他ならない。 とりあえず、年単位で十分である。 また、もし65歳からの年金で最低限の生活が回るなら、その年齢までの計算でよい。 私はそうした。

まず、現状の持ち物確認。 貯金はいくら、株とかFXとかの金融商品はいくら、そういうものを確認する。 退職時点をスタートするならば、ここでは退職金やその他の積立などで取得できるものも追加する。 これがスタート。

次に入って来るものを計上する。 会社を辞めた後、他に収入がある人は毎年いくら入るかを計算する。 不動産収入とかある人はこれに含まれます。 株の配当や運用益も入れて構いません。 ただ、これから始める事業や収入源は一旦置いておこう。

次に、出ていくものを計上する。 基礎的な生活費や余興費、車や家のローン支払い、健康保険、国民年金、税金などを計上する。 特に、退社時に退職金が入る場合は次の年の税金は要注意である。 まぁ、この辺は調べればいっぱい出てくるので割愛するし、そういうのをFPの相談会で聞いてしまうのが一番手っ取り早い。

問題は基礎的な生活費だ。 家計簿をまじめにつけている人は大丈夫だが、私もそんなものはつけていない。とりあえず、使っていいだけ振り込んでいる銀行口座にあればあるだけ使っていたのが、現状だ。で、どうやって計算したかだが、一年間に入ってきた手取り収入から、上記で書いた基礎的な生活費以外のものを差し引くのだ。税金関係は確定申告の書類に書いてあるし、ローンは流石にわかっていると思う。 その余ったお金のうち、余興で使った部分を差し引けば良いのである。 

さて、準備は整った。 1年目に持っているモノからから、1年入ってくるものを足し、出ていくものを引けば、その年の終わりに持っているものが計算できる。 それが2年もの持っているモノになる。 そして同じように計算していくのだ。

これで、65歳からもらえる年金で賄える人は、65歳まで持っているものが尽きなければ何もしなくても生きていけることになる。 もっとも、理論上はである。 ここでは、それにどのくらいの余裕が欲しいかは人それぞれである。

で、計算すると、年間の生活費を月20万円くらいに抑え込めれば、ひっそりと暮らしていけることはわかった。 その後、どれだけ余興にかけられるかは、どれだけ稼げるかによることにした。

細かい計算は色々あるし、もっと精度を高めた方が確度は上がるが、まぁ、ざっくりなんとかなるだろうという見通しはたった。

でも、まだこれだけで決心はできなかった。